ごっこ遊びの人生より

主に哲学とアニメの勉強をしています。

最近見た映画・研究会

映画 オオカミの家

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youtubeで予告を見て面白そうだったので、渋谷の映画館で見てきた。ストップモーションアニメのホラー物。設定としてはあるコロニーのことを理解してもらうためにコロニーの住人が制作したものらしい。ストーリーは、マリアという女性がオオカミから逃げるために、ある家に入る。その家には、豚が2匹おり、マリアはその豚を人間に変えて(特殊能力)、共同生活を始めるというものである。

ストップモーションアニメに関しては、羊のショーンがぐらいしかみたことがないのだが、表現がこの映画は非常に新鮮だった。人形はほとんど動かないのだが、家の中の壁にどんどんと描かれて消えては繰り返す。マリアと子豚の絵は基本的に定まったものはなかった。2次元的な壁に描かれた絵と3次元的な人形がボールを投げあうのような交流はストップモーションナラデハだと思った。制作過程は調べてないのだが、絵や人形などをすべて手作業でやっているとしたら、とんでもない労力であり、制作陣には頭が下がる思いである。自分としては表現としては楽しめたし、考察もはかどるものであると思うのだが、そこまでホラーとしては怖くはなかった。同時上映の骨もダークな話だった。

 

2023年度 日本映像学会アニメーション研究会・映像心理学研究会 合同研究会【8月26日】

アニメーションのアカデミックなイベント。心理学の立場から横田さん、アニメーションの動きに関しては片淵さんが分析をしている。

 

今敏作品にみる夢幻様体験の心理分析」
日本大学文理学部 横田正夫

今敏作品の心理学的な分析。作りてのライフサイクルが作品に反映することを分析している。作品ごとに流れを考えると、

大いなる母、女性→世界への恐怖→夢と現実の戦い→他者の夢をコントロール(女性が男性を)

らしい。パーフェクトブルー、パプリカはこの特徴が顕著に出ている。横田さんはマンガやアニメにでてくるもう一人の自分を現実ではけせないことだろうということを言っていた。

「アニメーションを動きとして認知させる原理」
日本大学芸術学部 片渕須直

アニメは絵としては動いてはいないのだが、なぜ動いているのかみたいな話。仮現運動、実際運動の話は勉強していないのであまりよくわからなかった。ビームや火花はこの2つには当てはまらないらしい。